
福岡で全国的に知られるイベント、≪筥崎宮の放生会≫について解説します。
放生会は何時から何時までやっているのか、2019年の日程や楽しみ方についてまでも解説いたしますので、参加を検討している人はぜひ読んでみてくださいね。
目次
筥崎宮の放生会がどのようなイベントなのか、まずは基本情報を解説
福岡県福岡市東区箱崎にある筥崎宮。
別名「筥崎八幡宮」とも呼ばれていて、日本三大八幡宮の1つに数えられています。
そんな筥崎宮で毎年9月に行われる「放生会」は、全ての生き物の命を大切にして、無駄な殺生はせずに、秋の実りに感謝するためのお祭りであり、約1,000年以上前から続けられている神事と言われています。
その起源は、「合戦の間多く殺生すよろしく放生会を修すべし」というご神託が出たことによると言われています。
また筥崎宮の放生会は、5月の「博多どんたく港まつり」、7月「博多祇園山笠」に続く、博多三大祭りの1つに数えられています。
①筥崎宮の「放生会」は毎年約100万人もの人々が訪れる一大イベント
7日間にもわたるお祭り期間にて、様々な神事や行事が行われます。
参道には約500軒もの露店が軒を連ねており、毎年約100万人もの人々が訪れる一大イベントとなっています。
また、浴衣を着た女性や子供を多く見受けます。
夏は過ぎて秋の気配を感じる9月半ばあたりですが、このたくさんの人々で賑わっていたり、元々九州という土地柄でまだまだ暑さが残っている地域であると言う事もあってか、不思議と季節外れ感は感じませんよ。
②「放生会」の読み方について
一般的には「ほうじょうえ」と読みますが、どうしたものか、この福岡の地では「ほうじょうや」と読みます。
ここで、地元っ子かどうかが分かれますね。
ここは馴染み合って楽しむためにも、「ほうじょうや」と読んで過ごしましょう。
2019年の筥崎宮の放生会は何時から何時までやっているのか
毎年行われる筥崎宮の放生会ですが、ここでは2019年の日程と露天の営業時間について解説します。
①2019年の筥崎宮の放生会の日程
2019年の筥崎宮の放生会の日程は、2019年9月12日~9月18日の、7日7夜行われます。
放生会の楽しみと言えば、露店です。
露店の営業時間はハッキリと決まってはいませんが、毎年、10時から21時くらいまでとなっています。
ただ、露店にもよるので、21時以降もやっているところもチラホラとあります。
②今年は2年に1度の御神輿行列
2019年は西暦が奇数年に当たりますので、2年に1度に行われる福岡市無形民俗文化財指定の「御神輿行列」が行われます。
9月12日~18日に福岡県の筥崎宮で開催される放生会(ほうじょうえ)。博多三大祭りのひとつです。今年は、2年に一度行われる御神幸(御神輿行列)の当たり年。9月12日(御下り)と14日(御上り)に齋行。 https://t.co/DQNLyk22vE pic.twitter.com/onJMq4Ocw8
— WASSHOI! (@WASSHOI_JP) August 31, 2017
9月12日の18時には「御下り」といって、筥崎宮を出発して九大病院前・JR吉塚前、小学校前を通過して22時ごろに頓宮に到着します。
そして14日の19時からは、再び来た道を辿って頓宮から筥崎宮まで戻る「御上り」が行われます。
今年は豪華絢爛の御神輿行列も是非、ご覧ください!
放生会の楽しみ方
放生会の楽しみ方のポイントを、グルメや縁起物などを中心に解説します。
他ではあまり見られないものばかりなので、一年に一度のイベントを是非楽しんでください!
①名物グルメ「社日餅(焼餅)」
社日餅は白とヨモギの2種類があります。
カリっとした触感の丸い焼餅の中に、甘さ控えめな粒あんがぎっしりと詰まっています。
冷めてしまっても、オーブントースターで温めれば美味しく食べれますので、お土産にもオススメです。
筥崎宮の社日餅。 pic.twitter.com/PvEzoNRB69
— りあら@ちまねこ(ФωФ) (@riara7) September 17, 2017
②放生会おはじき
かつては一瞬で売り切れていた「放生会おはじき」。
昭和54年より毎年テーマを変えて、博多人形師が作る縁起物として知られています。
毎年放生会の初日に数量限定で売られていたのですが、2017年にはとある理由で販売が中止となってしまいました。
本来は「悪災をはじく」縁起物として長く親しまれてきましたが、お祭り初日のみの数量限定販売と言う事も手伝って、購入希望者が徹夜で列を成すほどの爆発的な人気に。
「放生会おはじき」はネットオークションでも、異常な高値で取引されている事もあり販売が中止となってしまったんです。
販売中止となったその翌年、「筥崎宮おはじき」と名称を改めて復活しました。
この名前からお察しの通り、現在では放生会の時期だけでなく通念に渡って販売されています。
境内の社務所(札所)での購入となっています。
ちなみに、放生会の期間中は本殿の廻廊にて過去の「放生会おはじき」の作品が展示されています。
普段は入ることの叶わないエリアですので、是非この機会に見学してみてください。
③ちゃんぽん(ビードロ)
ちゃんぽんとは、長崎のグルメのアレではありません。
ガラス細工の玩具で、一般的には「ビードロ」や「ぽぴん」とも呼ばれています。
放生会でちゃんぽん?びいどろ?買ったけど割れそうで吹くのが怖い pic.twitter.com/iwGlS1GxHb
— むげ (@2jbeag) September 13, 2018
口がストローの様に細くて長いフラスコのような形をしていて、息を吹き込むと「チャンポン♪」という軽快な音を出します。
可愛らしい絵付けは、筥崎宮の巫女さんたちが1つ1つ手作業で色を乗せたものです。
境内の社務所(札所)での購入できます。
④鳩みくじ
空くじがありません。
くじにはハズレがあるものですが、この「鳩みくじ」にはハズレがありません。
安心してチャレンジすることが出来ますね。
1回300円でメモ帳やエコバッグ・しゃもじに絵馬などの定番と言えば定番なアイテムに加えて、福岡―東京間の往復航空券や某人気テーマパークの招待券と航空券のペアなども多数揃っています。
何が当たったか分かった瞬間の反応を見る為に、おみくじを引かない人までも集まってきています。
ギャラリーからの注目が集まる中、ドキドキしながら引きましょう。
景品は豪華にも拘らず、空くじは無いと言う太っ腹なおみくじ。
こちらの先述した2つと同じくして、境内の社務所(札所)で購入できます。
筥崎宮周辺の駐車場は混むからJRまたは地下鉄がオススメ
放生会に車で向かうのはあまりお勧めできません。
駐車場がかなり混んでいる事もありますが、所々で通行止めがされており、来場者数も多いので渋滞も長くなります。
また、何しろ行き交う人の数が半端ではありません。
思わぬアクシデントなどもありますので、やはり公共交通機関の利用をおすすめします。
①JRを利用(一番オススメ)
筥崎宮までの最寄り駅、JR「箱崎駅」から徒歩で約8分もかかってしまいますが、博多駅からのアクセスの良さを優先するならJRがおすすめです。
JR「博多駅」から鹿児島本線、福間・門司港・海老津行きに乗り、約5分程電車に揺られて「箱崎駅」にて降ります。
料金は210円です。
②地下鉄を利用
博多駅から出発する途中で1度乗り換えなくてはいけませんが、最寄り駅「箱崎宮前駅」から直ぐに参道に出ることが出来ますので、歩く距離を考えるなら、地下鉄が一番おすすめです。
地下鉄「博多駅」から空港線に乗車します。
途中の「中洲川端駅」で降りて箱崎線に乗り換え、7分ほど地下鉄に揺られて「箱崎宮前駅」で降ります。
全所用時間は約15分、料金は260円です。
③バスを利用
博多バスターミナルは博多駅と直結していますので、バスという手段もあります。
乗り換えが無く、比較的歩く距離も短いです。
ただ、期間中は渋滞も懸念されるので、そこは注意が必要です。
バスは西鉄バスとJR九州バスの2つがあります。
- 西鉄バス
博多駅から直通している博多バスターミナルの1階・1番のりばから乗り、「箱崎」バス停で降ります。
「箱崎」バス停から筥崎宮の「一之鳥居」まで徒歩3分です。
バスの系統は、西鉄バス15系統・29系統・29N系統で行先は「アイランドシティ照葉行き」「西鉄香椎(バス)行き」「香椎浜営業所行き」。
所用時間は約18分、料金は230円です。
- JRバス
こちらの場合も、同じく博多バスターミナルの3階33番乗り場から、「箱崎一丁目」バス停にて降ります。
「箱崎一丁目」バス停から筥崎宮の「一之鳥居」まで徒歩4分の距離になります。
バス系統はJR九州バス直方線。行先は「直方駅前行き」・「山の神(久山町)行き」です。
所用時間は約16分、料金は230円です。
以上がこの章のまとめになります。
地下鉄は駅から近いので便利ですが、中洲川端駅での乗り換えが意外と面倒だったりします。
また、バスは乗り切れずに長い時間待たされることもありますので、帰りは電車を利用するほうがいいですね。
まとめ;放生会は9月12日から9月18日の10時から21時まで開催される
この記事では、2019年の放生会の日程と時間、楽しみ方、そしてアクセス方法について解説しました。
最後に重要なポイントを箇条書きで紹介しましょう。
・露店の営業時間は10時~21時
・今年は御神輿行列も見所
・博多駅から行くなら、JR利用がオススメ
以上がこの記事の重要なポイントです。
放生会は「博多どんたく港まつり」、「博多祇園山笠」に続く博多三大祭りと言われるだけあって、見ごたえのあるお祭りです。
ぜひ、訪れてみて下さい。